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「めぐり逢う時はふたたび」とデボラ・スミス

 I can`t stop~♪

「めぐり逢う時はふたたび」(集英社文庫)
 今年も花粉症の季節がやって来ました。毎年飲んでいる薬が効いたり効かなかったりで、朝一番は鼻水が止まりません。仕事にも影響があるし、夜はPC使うのも辛いし……しんどいです。
 今日は初めましての作家です。ヒロインはアメリカ南部の町で大理石の採掘会社と、広大な土地を所有する名家の跡取り娘。既に両親は亡くなり祖母に育てられている。そんな彼女の前に使用人の息子(=後にヒーロー)が現れる。
 使用人の息子と雇い主の孫という不安定な関係にも関わらず、幼い2人は淡い恋をはぐくんできた。ところが、ヒロインの大叔母(=祖母の妹)の登場で、全てが壊れてしまう。
 大叔母がヒーローの祖父と祖母友人(=使用人でもある黒人女性)との関係を公の前で暴きたて、町中を大混乱させたのだ。そしてその後、大叔母が何者かに殺され、更なる悲劇が起きる。
 容疑者とされたヒーロー父が警察官に射殺されてしまい、ヒーローとヒロインは離れ離れになってしまうのだった。
 それから25年後、弁護士になったヒロインは謎の男と出会う。
 「風と共に去りぬ」を超える傑作との評判の割に、日本では地味な扱いの作品ですね。作者の出身地が「風と~」の舞台になったタラに近いらしく、無理やりこじつけて売り出そうとしたのでしょうか!? 
 アメリカ南部の独特な雰囲気や人種差別の息苦しさ、ヒーロー&ヒロインの身分の差を超えた恋愛等、「風と~」的な要素はありますが……ハードルが高くてなかなか超えられるものではないかと思います(⇒なんて偉そうに、申し訳ありません。映画しか見ておらず、原作は読んでいません)。
 祖母、ヒロインと世代を超えた物語が続くのですが、ヒロイン幼少期部分に熱が入りすぎて、後半というか最後の現在部分が尻すぼみしています。
 主人公2人が再開してからが非常にあっさり描かれているので、読後のやり切れなさが半端ないです(⇒なんかモヤモヤするざまぁ~す)。

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「あなたと過ごす夜」とエマ・ダーシー

 今日は楽しいひな祭り

「あなたと過ごす夜」
 今日は朝から雨なので、外出しないと決めました。雛人形は飾ったものの、我が家では楽しい祭りはないですね(⇒夕飯は各スーパーお勧めちらし寿司ではなく、地味におでんだし~)。
 今日の作品は久しぶりのエマ・ダーシーです。巨額の債務で経営が行き詰まり、ヒロインが母親と共同で経営するダンススクールは破綻寸前だった。そんな彼女の前にかつての恋人だったヒーローが現れる。
 仕事一筋だった彼はヒロインよりも仕事を選んだ。そのためヒロインは愛しながらも泣く泣く彼と別れたのだった。
 今、ヒーローは金融会社の経営で成功し大富豪になっている。金のために愛を捨てたヒーローにヒロインはささやかな復讐を計画した。彼を再び愛することはないだろう。でも、利用することはできるはず……
 ヒロインは債務返済の金額と引き換えに、ヒーローとベッドを共にすることを提案した。
 あらすじだけを読むと陳腐な話ですが、エマ・ダーシーの手にかかると真面目な展開になっていきます(⇒安っぽいラブシーンまみれの愛人関係という感じではありません)。
 シークレットベイビーや家族の問題、ページをめくるごとに新たな出来事が待っていて飽きさせません。
 そして、ラストはヒーローの独壇場で幕を下ろします。これが「真面目かっ!」ってツッコミが入りそうなくらいに真剣な告白シーンで……相変わらずヒーロー目線な作品でした。
 それはそれで感動的なのですが~ヒーロー&ヒロインが過去につき合っていた頃の挿話が乏しく(⇒過去より現在に重きを置くせいなのか!?)、お互いにどこに魅かれたのか、どういう交際だったのか等々わかり辛かったです(*残念!)。

あなたと過ごす夜

あなたと過ごす夜

[著]エマ・ダーシー [翻訳]槙由子



「遥かなる心」とリンダ・ラエル・ミラー

 女王様系尻軽ヒロインは苦手

「遥かなる心」
 昨年末からyoutubeで昭和の名曲を聴きまくっています。幼少期に聴いた音楽がこれほどまでにお洒落だったのかと、今更ながらに驚きです。平成が終わる頃に昭和を思い出すのも良いものですよ。
 今回の作品はシリーズになっています。2作目を読んでいたのですが、大きな繋がりはなかったですね。ヒロインはやむを得ず手放した息子と再会できることになり、嬉しくて仕方がなかった。だが、はしゃぎすぎて養母に嫌の顔をされたらひとたまりもない。
 何故ならば、息子は養母の夫との間にできた不義の子。しかも、余命いくばくもない養母が、息子を実の母であるヒロインに託したいと望んだからだ。
 過去を水に流して息子のためにと願う養母に請われ、仕事を放りだし駆け付けたヒロイン。だが、彼女の前に養母の幼馴染で初恋の相手(=ヒーロー)が現れた。
 死を目前にして弱り切っている養母を守るため、ヒロインの盾になろうとヒーローは躍起になる。過去にレストランで不倫相手と共に食事をしている際、彼はヒロインを汚いものでも見るように冷たい視線を向けた相手だった。
 そんな男なのにヒロインはどうしても無視することができなかった。そして、ヒーローも敵と見なしているヒロインに魅かれている自分がいることに驚く。
 どうしても好きになれなかったヒロインです。わがままでもなく傲慢でもない。でも、自己中心的なんです。不倫して、妊娠して、出産して、産んだ子供を不倫相手の養子に出して……自らの意志でしたことなのに、何の罪もない私がどうしてこんな目に遭うの⁉と被害者意識バリバリで不満ばかりこぼす。
 肝心の不倫相手も全く魅力的に描かれてないし、何でこの男に騙されるかなぁ?と意味不明だし(⇒何も知らない小娘でもあるまいし)。結局最後は不倫相手よりグレードアップしたヒーローをゲットして幸せになりますって、調子が良すぎるような~
 養母の方がヒロインよりもずっと良い女だし、息子の将来も考えているし……死を目前にしているから余計に寛容な態度でヒロインやヒーローに接しています。それなのにヒロインは自分のことばかりで、計算高い嫌な女という印象しか残らなかったです。
 しかしながら、ロマンス小説にはこの手の女王系尻軽ヒロインが登場します。ろくでもない男に騙され妊娠した挙句、私は何にも悪くないと開き直る。そして、この作品と同じようにグレードアップした相手とゴールイン。
 あぁ、絶対に祝福したくない類の女です!

遥かなる心

遥かなる心

[著]リンダ・ラエル・ミラー [翻訳]佐野晶

「憎いのに恋しくて~誘惑された花嫁Ⅱ~」とマヤ・バンクス

 福と鬼の共存

「憎いのに恋しくて」
 今日は2月3日節分。夕飯前に1人で豆まきをする予定ですが、ネット検索していたら「家族の代表1人でまくこと」とありました(=良かった)。色々と知らなくても済んだ《うんちく的ルール》もあったりして、豆まきも奥が深いと感じました。
 今回の作品は鬼と決別して福を手にする物語です。貧しい生まれのヒロインは裕福な家柄のヒーローと恋に落ち結婚を約束する。だが、2人の結婚に反対する人物たちの画策により、破局を迎えてしまう。
 ヒーローの子供を妊娠したことは判明した日、ヒロインはヒーロー弟に襲われそうになる。だが、事前に嘘を吹聴した弟のせいで、《弟と浮気をしたアバズレ女》とヒーローから罵られ捨てられてしまったのだ。
 それから半年後、どうしてもヒロインを忘れられないヒーローは探偵を使って彼女の居場所を突き止めた。そして、ある事実を目にする。
 この物語に登場する鬼は一体誰だったのか!? ヒーロー&ヒロインの仲を引き裂こうとした人物なのか、それともまんまと嘘に引っ掛かったヒーローなのか!?
 久しぶりに惨めなヒロインに出会えて興奮しましたよ~♪
 ヒーローの無神経な台詞にバシバシ傷つくヒロインは、最後に妊娠中毒で生死をさ迷います。そこまで物語を展開させないと、己の過ちに気づかないヒーロー。本当に笑っちゃうくらいスカポンタンの大馬鹿勘違い野郎です。
 惨めなヒロイン好きとしては、もう少し毒があっても良かったような気がしました(⇒ヒロインを虐げる側の挿話が足りないかな~ヒロインを嫌っているとしか書かれていない。あんなこともこんなことをされたと、過去のいじめ歴を挙げて欲しかった~)
 マヤ・バンクスといえば「心があなたを忘れても~我が一族アネタキⅠ~」のヒロインも妊婦で散々な目に遭います。この作品のイメージが強かったので、同じ作家さんだと知り納得しました。
 ミニシリーズの第2話目ですが、この作品だけ読んでも十分満足できます(⇒真相を知るラストまでヒーロー友人&妻(ミニシリーズの主人公たち)の対応が冷たくて、魅力的に感じなかったので読む気が薄れました。普通は1人くらい色眼鏡で人を見ない、気さくな登場人物がいるのに~)。


「道化師は恋の語りべ」とトーリ・フィリップス

 さ、寒い……

「道化師は恋の語りべ」
 今日は大寒。1年で最も寒い時期らしく、午前中には雨までぽつぽつ降っていました。あぁ~ペナン島やパタヤ、東南アジアのビーチリゾートへ行きたい。海外じゃなくても温泉に行きたい。いや、温泉が駄目ならゆっくり湯船につかりたい(⇒追い炊きができないから、冬でもシャワーなのです)……目、肩、首の疲れが半端なく、最近は本を読むのも億劫になっています。
 今回は1か月も前に読んでいたのに、すっかり忘れていた作品です(*人気作品なのに!)。豊かな荘園の跡取り娘であるヒロインは窮地に陥っていた。突然、元気だった父親が亡くなり、金目当ての男(=勝手に婚約者だと主張)に結婚を迫られているからだ。直ちに名付け親である女王陛下の元へ行き、助けを求めないと破滅してしまうだろう。
 隙を見て屋敷から逃げ出したヒロインは、森の中で馬に逃げられてしまう。屋敷ではヒロインがいないことに気づいた婚約者が、追っ手を使って探しているだろう。どうしたものかと困惑する彼女の前に、以前に屋敷に招いた宮廷道化師(=ヒーロー)が現れるのだった。
 ヒーローの提案でヒロインは弟子になりすまし、見習い道化師としてロンドンを目指し旅する羽目になってしまう。そして、そこから危機一髪の大冒険が始まるのであった。
 ロンドンに着くまでのヒーロー&ヒロインの冒険シーンは、ハラハラドキドキ&スリルとサスペンスで面白かったです(⇒最後はやや失速気味でした)。
 勝気なヒロインは行動力抜群で可愛いし、女たらしだけど優しく頼もしいヒーローは格好いい!(&ヒロインにメロメロ) 悪者は悪者らしく描かれて、女王陛下も怖そうだけど魅力的で~とにかく登場人物たちの描写が抜群でした。
 ヒーローが宮廷道化師なんて、他の作品ではないから新鮮!なんて思っていたけれど、最後に……でがっかりしました。やはりハーレクインのヒーローって、それでなければ駄目なんですかね!?(⇒でも、隠密剣士みたいな設定は大好き♪って古い!?)
 藤田和子先生のコミックが殿堂入りの人気作人品なので、原作小説はどんな感じか興味がありました。小説を読みながら頭に藤田先生の描く登場人物を思い浮かべて~でも、時々イメージと違ったりして、それもまた楽しかったです。

道化師は恋の語りべ

道化師は恋の語りべ

[著]トーリ・フィリップス [翻訳]古沢絵里