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「罪深き誘惑」とシャロン・ケンドリック

 田中、タイキ~ック!

「罪深き誘惑」
 ロンドン郊外の小さな不動産会社で働くヒロインには、友人にも隠している秘密があった。4年前に仕事で知り合ったヒーローと一夜を共にし、息子を妊娠し出産した。彼とは恋人でもなく、友人でもなく……一方的にヒロインが憧れていただけの存在で、別れる際に投げかられた言葉のせいで、2度と会うことはないだろうと思っていた。
 ところが、ある日――突然ヒーローがヒロインの前に現れた。どうしてもあの一夜を忘れることができなかったヒーローが、もう1度だけヒロインとベッドを共にしたいと猛アプローチをかけてきたのだった。
 シークレットベイビー物の場合、《ヒロインに暴言を吐いた奴ほど子供に固執する》という、ハーレクインヒーローにありがちなパターン。いやはや今回のヒーローも類を見ない、とんだゲス野郎でした。
 亡き妻への後ろめたさ、己の心の弱さ等を、ヒロインを「悪」と決めつけ責めることで、自己を正当化しようとするヒーロー。当時22歳だった純情なヒロインは恋に落ちたと勘違いし、ヒーローとベッド共にして妊娠……でも、ゲス野郎の最低な言動によって、妊娠を打ち明けることもできず出産し、1人で息子を育ててきた。
 あぁ、それなのにハーレクインあるあるで、ヒーローは「何故、お前は俺に子供の存在を隠していた?」と怒り狂う。お前が打ち明けられない状況を作ったくせに、どの口がそれを言うかぁ~!?
 人間の尊厳とか一切無視して、俺、俺、俺を主張……これぞ由緒正しき《This is ハーレクインヒーロー》。タイキックを食らわせたくらいでは、読者のイライラは治まらないかもしれません(⇒でも、嫌いじゃない展開だったりします……)。
 *「シークに魅せられて」(*ごめんなさい、未読です)の関連作だそうで、主人公2人のその後が登場しています。

罪深き誘惑

罪深き誘惑

[著]シャロン・ケンドリック [翻訳]有森ジュン

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