FC2ブログ

「過去があるなら」とキャロル・モーティマー

 男には自分の世界がある~♪

「過去があるなら」
 Renta!サイトを検索中に見つけた、少し珍しいパターンの作品です(*読んで得した気分!?)。
 大学生だったヒロインは、作家のヒーローと出会い恋に落ちた。ところが、10歳という2人の年齢差がネックとなり、ヒーローはヒロインの元を去ってしまう。ヒロインは妊娠に気づきヒーローに連絡を取ろうとするが、既にヒーローは別の女性と結婚してしまったのだった。
 それから8年が過ぎ――出版社を経営するヒロインの元に、ヒーローが書いたと思われる原稿が送られてくる。大ヒット作を連発したヒーローは、どうしたことか最近は全く新作を発表していない。今回送られてきた原稿も別名義の新人として執筆されていた。
 探りを入れるためヒロインはヒーローの宿泊先に出向き、久しぶりの再会を果たす。ヒロインにとってヒーローは憎んでも憎み切れない相手だが、心の奥底では彼を求めていた。しかし、ヒロインにはヒーローに伝えていない秘密がある。
 そして、ヒーローにとってヒロインとの別れは、過去の過ちだった。悔やんでも悔やみきれない過去だが、ヒロインの許しさえ得ることができたら、彼女とやり直したいと望んでいた。しかし、それにはのりこえなければらない大きな壁があった。
 シークレットベイビー物なのですが、いわゆる難癖つけのオレ様系ヒーローではありません。ヒロインが自分に内緒で子供を産んでいても、ヒーローは納得しているし、自分の行為を反省し後悔もしています(⇒だって、ヒーローは言い訳できないような過ちを犯したからね~)。
 しかし、わけのわからんヒーローの美学を押し付けられて、ヒロインが捨てられた事実は変わることはありません。そして、どんなに元妻が悪い女だとしても、ヒーローが結婚した過去も消せません。
 あぁ、それなのに! 8年間も連絡を寄こさなかったくせに、再会した途端にヒロインに迫るヒーローは、とんだ自惚れ野郎です(⇒結局、ヒロインも折れちゃうけどさぁ……)。
 ヒーローの美学も勘違いや嫉妬に左右されたり、器の小ささも露呈し~どんなに反省しようが、後悔しようが、オレ様系に限らずシークレットベイビー物のヒーローは、《クズ》だとこの作品によって証明されたような気がしました。
 凄く良い感じで結末まで流れ込んだのですが、最後の最後が雑(*ドタバタ)だったの少々残念でした。
 最後に……男の美学を語れるのは、ルパン3世だけだと声を大にして言いたいよ!

過去があるなら

過去があるなら

[著]キャロル・モーティマー [翻訳]高木晶子

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)