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「プレゼントは赤ちゃん」とローリー・ペイジ

 何様のつもりじゃ!

「プレゼントは赤ちゃん」
 上から目線のヒーローは多いけれど、今回ほどイライラさせられた作品はありませんでした。
 ヒロインは30歳の誕生日に初恋の相手であるヒーローから貴重なプレゼントをもらった――ずっと欲しかった赤ん坊を妊娠しヒーローに告げたところ、酔っぱらっていた彼はその夜の記憶を一切覚えていなかった。
 愛する妻を事故で失ったヒーローは「妻以外の女性を受け入れられるはずがない」と主張して、ヒロインの話を真っ向から否定した。牧場を経営し、豊かな生活を送る男やもめを騙す女だと、ヒロインを蔑んだのだ。
 不仲の両親の間に生まれたヒロインが欲しかったのは赤ん坊だけで、ヒーローに何かを要求するつもりはなかった。ところが、ヒロインのお腹の子供が自分の子だと判明すると、ヒーローはヒロインに結婚を迫ってきた。
 父親が愛人に産ませた異母弟がいたことを大人になって知ったヒーローは、自分の子供が私生児として育つことが許せなかったからだ。そして、妻の死後の残された1人息子を育てていくにも女手が必要だった。
 亡くなった妻を愛しているという設定は理解できますが、だからといって妻以外の女性を全否定するのは、理解しがたいところがあります。
 金髪碧眼の美人でスタイル抜群の亡き妻と、小柄でややポッチャリの地味女なヒロインを比べ、のっけからヒーローはこんな女を相手にするはずがないとばかりに、ヒロインを見下します(⇒ヒロインもお酒の勢いがなかったら、相手にされていなかっただろうと諦め調子でした。生い立ちのせいで自分に自信が持てない設定のせいか、ヒロインがちょっと気の毒でした)。
 そして、妻の死を悲しむあまり残された息子をガン無視し、心を閉ざすまでに追い込んだというのも……悲劇の主人公を演じているヒーローの自惚れぶりに、若干引いてしまいましたね(⇒結局、最後までヒーローは自分がいたしたことを思い出さない。それが1番のマイナスポイントですよ=最低な奴!)
 ヒロインが前向きでヒーローの息子の心を癒したり、牧場の従業員たちと打ち解けていったり、必死に努力している姿がこの作品の救いになっています。惨めなヒロインとオレ様系ヒーローという大好物の設定でしたが、この設定の悪い習慣で言葉足らずな感が残ったかなぁ~(⇒良い子ちゃんのヒロインが、すぐにヒーローを許しちゃうしね)。

プレゼントは赤ちゃん

プレゼントは赤ちゃん

[著]ローリー・ペイジ [翻訳]宇野千里

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