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「悲しみの契約」とエリザベス・パワー

 小学生の頃、7の段が苦手でした(⇒九九で苦手といえば~あるあるですよね!?)。

「悲しみの契約」
 計算高い行動で主人公たちの人生をかき乱す、自己チューな脇役が登場します。
 ヒロインは親友に頼み込まれ、彼女の夫であるヒーローと一夜を共にした。不妊症で悩む親友は医学的な処置よりも、お金もかからない手っ取り早い手段として、肉体関係を持つという方法をヒロインとヒーローに提案したのだ。
 母親の心臓手術のため大金が必要だったヒロインは、謝礼を貰うことで渋々この提案を引き受けた。しかし、本心は4年前から思いを寄せていたヒーローに、この身を捧げたいと秘かに望んでいたのだった。
 早々にヒロインは妊娠するも、親友の想定外の裏切りで、事態は思わぬ方向へと向かってしまう。
 ヒロインの親友であるヒーロー妻の人となりが、もう少し詳しく描かれていたら。ヒーローのヒロインに対する気持ちが、もっとわかる文章があったら……なんだか説明不足な点が多くて、消化不良気味です。
 その上、自己チューなヒーロー妻と同じく、自己チューな従姉妹まで登場して~ヒロインの気持ちは混乱しまくっています(⇒読んでいる私も大混乱だぜ!)。
 そもそも愛情よりも損得勘定で、ヒーローとヒーロー妻は結婚したような感じを受けました。それなのに、無理やり愛をぶち込もうとするから、余計に話がややこしくなってしまう。不妊症の妻に子供さえいれば~なぁんて考えたヒーローも、頭が良い割に(*職業は弁護士)浅はかです。
 ネタバレになるから詳しくは言えないけれど、結局ヒロインは親友に利用されただけ(⇒親友というけれど3歳年下のヒロインは、最初から下に見られていたような気がしました)。
 そして、妻に好き勝手された情けないヒーローは、ヒロインとの年齢差(*最初の出会いがヒロイン18歳、ヒーロー28歳)を気にし過ぎてチャンスを逃すというお馬鹿さんです。最初から本能の赴くままに行動していたら……まぁ、この作品はなかったでしょうね。
 この作品もそうですが、最後に長々と互いに愛の告白をして、辻褄あわせをするラストが嫌いです。要所、要所にヒントやそれらしき言動を入れつつ、ラストの告白に向かうという……やっつけ本番じゃなくて、丁寧な流れを作ったストーリー展開を希望します(⇒でも、嫌いじゃない作品。どちらかというと惨めなヒロインで、好きなパターンの作品でした)。

悲しみの契約

悲しみの契約

[著]エリザベス・パワー [翻訳]小砂恵

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