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「氷に閉ざされて」とリンダ・ハワード

 盛ったもん勝ち!

「氷に閉ざされて」(二見文庫)
 リンダ作品はサバイバル重視でした。資産家の夫が亡くなり、ヒロインは遺言通りに自分より年上の継子2人の遺産管理をしている。元々この結婚は夫の遺産を管理するための契約結婚で、最初から愛情は伴わなかった。ところが、周囲は何も知らないため、ヒロインは財産目当ての業突く張りだと思われている。
 ヒーローは空軍に所属していた時の友人(相棒)と、4機の航空機を所持する航空会社を経営している。1番の得意先である大企業の依頼も絶えずあり、結婚は失敗に終わったものの自分の人生は順風満帆だと感じていた。
 今回ヒロインは弟夫婦の誘いで、2週間のラフティング旅行に出かける予定だ。夫が残した会社が契約するプライベート機で、デンバーに向かう途中だった。
 毎回パイロットは相棒と決まっているのだが、今回は彼が病気になり急きょヒーローが操縦かんを握ることになった。
 お互いに苦手意識を持っていた相手が、狭い飛行機の中で2人きり――気まずい沈黙の中、突然飛行機に異変が起きた。そして、謎の異変が収まることなく、機体はアイダホ山中で墜落してしまうのだった。
 サンドラ作品はヒロインが大怪我を負いますが、こちらはヒーローが生死をさ迷うような傷を負います。何の心得もないヒロインは救急箱に入っていた《救急手当の手引き》を参考に、ヒーローの傷の手当てをおこないます。
 そして、寒空に凍えないようにヒロインは周囲にある物(*枝や機体のシート等)でシェルターを作ります。2週間の旅行のために用意した《万が一のための荷物》を役立たせ、体を動かせないヒーローに代わりヒロインは奮闘します。
 こんな風にサバイバルのノウハウが満載に描かれていく中、飛行機の墜落が事故ではなく何者かに操作されたものだと発覚して……この辺りからサスペンス色がぐんと強くなっていきます。
 なので、ラブの方がちょっと疎かになっているような感がありました(⇒最初からお互いに相手が苦手という前提を出して、「実は苦手と言いつつ意識しているからじゃね!?」と思わせる効果を狙ったのかもしれませんね)。
 盛りだくさんな内容なのに、最後の最後が呆気なかったので~残念!


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