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「プロポーズは本気で」とシャーロット・ラム

 イギリス流のコメディなのかしら!?

「プロポーズは本気で」
 ヒーローの本気度に参ってしまった作品です。
 ラジオ局の社長ヒーローの秘書として働くヒロインは、あるパーティーの夜から生活が一変する。したたか酔ったヒーローがこともあろうにパーティー最中に、ヒロインにひざまずいてプロポーズしたのだ。
 勿論、ヒロインはこれが酔った上での行為だと理解していた。ところが、翌日のヒーローの全く記憶がないとふてくされている態度を見て、ちょっとからかってやろうと悪戯心を出したのが悪かった。
 不機嫌なヒーローにはベッドに誘われるわ、噂を聞きつけたヒーロー母(*結構いい味出しています!)は勝手に舞い上がるわ……あれよあれよという間に会社中の注目の的になってしまったヒロイン。その余波でラジオ局でもナンバー1の人気を誇るスターからデートに誘われたり、はしかになって寝込んでいる間に《ヒーローと同棲中》というデマを流されたり、次々と騒動に巻き込まれていく。
 3年間の勤務中で社長と秘書が潜在的に魅かれあっていながらも、お互いにその気持ちに気付いていなかったというのが物語の基本です。シャーロット・ラムの「別れの薔薇でなく」と似たような設定ですが、今回の作品はだいぶコメディ・タッチで描かれています。
 オレ様系のヒーローもよくよく聞けば苦労人のようで~父親を亡くした後に母親や年の離れた妹達を養っているため、妻子に贅沢をさせるゆとりが持てないから結婚は無理という持論があるらしい。プレイボーイを気取っているくせに妙にピュアな部分があるヒーローの、思わぬ感情表現にオバちゃんはきゅんとしてしまいました。
 ヒロインが行動するたびに騒動に巻き込まれるのも、場面が目に浮かんできて面白かったです。
 すったもんだがありましたが、もちろん最後は全てが丸くおさまります。その間にもヒーローは成長し、ヒロイン好みの良い夫になりそうな予感がしました(⇒後日談的な最後は個人的には好きでした。ヒーローは牙を抜かれた闘犬のようで、すっかりヒロインに手なずけられたような感じですね)。

プロポーズは本気で

プロポーズは本気で

[著]シャーロット・ラム [翻訳]広木夏子

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