FC2ブログ

「ばら屋敷」とジェシカ・スティール

 愛は昭和の香り

「ばら屋敷」
 書かれた当時が一昔前のような印象で、どこかのんびりした雰囲気の作品です。
 幼い頃に父親を亡くしたヒロインは、1か月前に母親までも病気で失った。母の遺品を整理していると、父方の祖父からの手紙を発見する。父は裕福な家の跡取り息子だったが、母と駆け落ちし家族を捨てた。
 亡き母が別れの際に、祖父が暮らす屋敷へ行くよう約束させられたヒロイン。だが、遺品の手紙を読むと祖父は母を心底嫌っていたようだ。冷酷な祖父に対し、一言文句を言いたい。反発心からヒロインは父の故郷へと向かった。
 屋敷にはヒロイン祖父、ヒロインの従兄妹、祖父が営んでいた企業の共同経営の息子(現経営者=ヒーロー)が一緒に暮らしている。突然見知らぬ女性が孫だと名乗って屋敷に乗り込んできたため、誰もが不信感を抱いた。特にヒーローはヒロインを財産目当ての悪女と決めつけて、ことごとくヒロインの行動にけちをつける。
 こんなところに長居なんかするものか! そう思っていたヒロインだったが、ヒーローから祖父のために屋敷に留まるよう説得させられる。
 ヒロインがウィットに富んだ女性なので、ヒーローの言いがかりを次々と笑顔でかわしていきます。ヒロイン祖父も意外や洒落心があり、ヒロインとの会話が軽快でした。どの登場人物も上品な物言いで、いかにも上流階級の家庭のようだわ~と思っていたら、翻訳はあの三木たか子さんでした~♪
 ヒーローは言いがかりばかりのオレ様系ですが、ヒロインに魅かれているのがバレバレという不器用な一面が(笑)ポイントです(⇒精神年齢は確実にヒロインの方が上ですね)。
 最初は嫌味な感じだった従兄妹たちも、一緒に暮らしてみると良い人だったし……ドロドロや捻りはないけれど、安心して読める良作でした(⇒もはや古典!?)。

ばら屋敷

ばら屋敷

[著]ジェシカ・スティール [翻訳]三木たか子

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)