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「幸せへの扉」とジェニファー・テイラー

 高慢ヒロインが痛い。

「幸せへの扉」
 オレ様系傲慢ヒーローは数多くいるけれど、ワタクシ系高慢ヒロインは……たま~に登場しますね。今回はヒロインの思い込みが鼻に付いた作品です。
 破産寸前の父親を救うため、ヒロインはヒーローと形だけの結婚をした。公の場に出る時は仲の良い夫婦を演ずるも、四六時中仕事で忙しい夫とは別居状態だ。
 ところが、何の連絡もなく突然ヒーローが、ヒロイン兄の結婚式のため帰国する。それだけでも動揺するヒロインだが、兄からの告白で更に窮地に追い込まれる。
 ギャンブルにのめり込み、多額の借金を返済しなければならない――父と同様に兄までヒーローの世話になれないかと、ヒロインに打診してきたのだ。
 さっそく事情を説明し、ヒーローに援助を求めたヒロイン。ヒーローから快い返事がきたが、ある条件をつけられた。これからは本当の夫婦として生活し、子供を儲けること。
 予想していなかったヒーローの申し出に、ヒロインは衝撃を受けた。新婚初夜、ヒーローに迫られて、わが身を投げ出しそうになったヒロイン。夫と子供を捨て出ていった《ふしだらで奔放な母親の血》が自分に流れていることに気づき、恐れおののきヒーローと距離を置いていたのに……
 父親の負債を肩代わりして貰い、今度は兄の借金を返済して貰おうとしているヒロイン。それなのに、どうして上から目線で偉そうにヒーローに接するのか、不思議でなりませんでした。
 ヒーローは最初からヒロイン一筋で、ヒロイン父も了承済みです(⇒ゆえに娘との結婚を後押ししてくれました)。しかし、肝心のヒロインが被害者意識全開で、ヒーローを拒絶するから話が前に進まない。
 母親が浮気を繰り返す奔放な女性で、自分にもその血が流れているというのが、ヒロイン最大の恐怖のようだけれど(⇒ネタバレですが、裏事情ありです)……見ず知らずの夫となった男性とこれから愛し合うかも~というだけで、そうだと断定しちゃうヒロインの思い込みの激しさが、読んでいる私には恐怖でした。
 ヒーローがヒロインの気持ちを汲み取って、どうにか夫婦として暮らしていきたいと、涙ぐましい努力を重ねていきます(⇒勿論、我慢もいっぱいしていたようです)。それをワタクシ系高慢ヒロインがぶった切って、ヒーローの誠意を無にする――少しだけ身分違い的なことを指摘しているかなぁ~という場面があるのですが、階級の違いだと叩き上げのヒーローを見下しているように思えゲンナリしました。
 借金をしたヒロイン父親はヒーローを陰で応援し、ヒロイン兄は改心し自分で借金を返済することを決意。それなのに、ヒロインだけが最後まで頑固に持論を振りかざし、ヒーローを翻弄させている(⇒まるでヒーローが悪いような結末の迎え方だったもの)……読後、ヒーローにファイナルアンサーを突き付けたい気分になりましたよ(⇒こんなヒロインで本当にあなたは幸せになれると思う!?)。

幸せへの扉

幸せへの扉

[著]ジェニファー・テイラー [翻訳]岡聖子

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