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「もつれた歳月」とリン・グレアム

 散々振り回されたのに、文句の一つも言わないの!?

「もつれた歳月」
 いつもいつもロマンス小説のヒロインは言われっ放しで、どうして反撃しないのか腹立たしく思っています。山ほどヒーローが勘違いをして、罵倒して、冷たくあしらっても、ヒロインは愛しているの一言でOKサインを出す。そのあまりの馬鹿さ加減にガッカリです。
 今回のリン・グレアム作品も、毎度お馴染みオレ様系ヒーローの勘違いが炸裂します。
弟が警察に逮捕されたと知って、ヒロインは驚いた。4年前にヒロインを捨てた元恋人ヒーローへの仕返しとばかりに、ヒーローの愛車(*超高級車)を壊したのだ。
 弟を救えるのは被害者のヒーローだけ――起訴しないと約束してもらえるよう、ヒロインはヒーローも元に直談判に行った。すると、ヒーローは自分の跡継ぎを産んでくれるなら、弟を許してやると交換条件を突き付けた。
 4年前にヒーローからプロポーズされていたヒロインは、様々な理由からそれを断っていたのだ。真実を知らずにヒロインの非を責めるヒーロー。嫌いになって別れを告げた訳ではないのに、歳月が2人の間の誤解を更に大きくしていた。
 先ず、ヒーローがやたらと権利を主張するところに、違和感を覚えました。もう1度チャンスを手にする権利だとか、ヒロインのそばにいる権利だとか……そうしたいから懇願するという態度が見られず、要望をごり押しする感じがしたのでNGでしたね。
 あと、金持ち特有の結婚観(⇒しかも、ヒーローはラテン系)が恋愛関係を複雑にするパターン、ハーレクインあるあるですね~ヒーロー母の出しゃばりで、まとまる話も御破算になる(⇒それなのに、自分は悪くない的な雰囲気は何!?)。 
 姉弟を差別するヒロイン父の不当な《いいがかり》にも辟易しました(⇒男って奴は本当に面倒臭い生き物だと呆れました。それなのに、謝罪がない!! 親子でも大事だぞ!)。
 リン・グレアム作品の主人公たちは話し合いよりも、ベッドインの方が重要なので……コミュニケーションが必要だという割に、今回もそっちのけでした。

もつれた歳月

もつれた歳月

[著]リン・グレアム [翻訳]中野恵

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