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「追憶のひと」とペニー・ジョーダン

 よくよく聞けば一途な2人

「追憶のひと」
 今年の夏は涼しかったのに、夏バテなのか調子が今ひとつです。避難訓練のせいで筋肉痛だし、お腹は痛いし、体はだるいし……借りていたハーレクイン小説もあまり楽しく読めないような状態でした(⇒借りた作品に問題があったのかもしれない)。
 今回は夏真っ盛り(⇒いつだ⁉)の元気な頃に読んだ作品です。25歳のヒロインは友人と一緒に秘書派遣サービスの仕事を立ち上げたキャリアウーマンだ。しかし、未だ幼馴染で7歳年上のヒーローへの恋心を引きずっている、一途で純粋な女性だった。
 10年前にヒーローと彼の祖父の会話――ヒロインの気持ちを迷惑がるヒーローの告白にヒロインは失望し、足繁く通っていたヒーロー祖父の家にも寄り付かなくなった。やがてヒーローはアメリカへ渡り、大成功を収めたという。
 ヒーローには偶然でも絶対に会いたくない。この10年間ずっとそう思っていたのに、雨のそぼ降るスーパーの駐車場で、濡れ鼠のヒロインはヒーローと再会してしまう。三週間前にヒーロー祖父が亡くなり、ヒーローが帰ってきていることは知っていた。だから、葬儀にも理由をつけて行かなかったし、ヒロインに遺されたドレスデンの陶製人形も受け取りに行っていなった。
 避けていれば忘れられると思っていたのに、10年経ってもなおヒロインの心にはヒーローが住み着いていたのだった。
 今回のヒーローも前半は思い込みで突っ走っていました。でも、ペニー作品お馴染みの《いいがかり系》ではなく、害のない一途なヒーローだと判明しました。全ては誤解が生まれた頃の2人年齢(ヒーロー22歳、ヒロイン15歳)が元凶で、幼いヒロインとの禁断の恋に悩むヒーローの気持ちも理解できました。
 でも、最後の「ぼくから話したほうがいいかな?」と語り始めてからが長い、長い。ヒーローの一方的な告白が延々と続くと、どうしても辻褄合わせのような雰囲気が漂ってしまう。物語の途中からそれとなく気付いていたので、最後にガッツリではなく要所、要所でヒーローの気持ちを入れて欲しかったですね(⇒突如としてヒーローの胸の内が語られるから、「何で今更?」とびっくり仰天でした)。
 失恋したと自棄にならず自分を安売りしなかったヒロインは好印象です(⇒自棄になって変な相手と結婚しちゃう、お馬鹿ヒーロー&ヒロインもいるから。そんな理由で振り回されては、相手だって気の毒だしね)。

追憶のひと

追憶のひと

[著]ペニー・ジョーダン [翻訳]堀田碧


*コミックは荻丸雅子先生なので、是非読んでみたいです!
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