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「藁くじの花嫁」とダラス・シュルツェ

運が良いのか、悪いのか。

「藁くじの花嫁」
 今年の運勢占いを見ると良いのか悪いのか、今一つはっきりしない。占いも複数種類があってAでは◎、Bでは〇、Cでは……この裏運気って何⁉ 裏読みしたら益々こんがらがっちゃうじゃない! でも、個人的に知り合いの占い師さん(占星術+α)に見てもらったら、私は一般的な星座占いでは当てはまらないとのこと。こじらせ系の星の下に生まれたせいで、運気の波が違うらしい。昨年、(私の星座)てんびん座は12年に1度の幸運年だったのですが、私の場合は1年遅れの今年の方が良いのだとか~当たるも八卦当たらぬも八卦、良いと言われたのなら信じた方が幸せなのでしょうね。
 今回の作品は久しぶりのヒストリカルです。ヒーローは両親亡き後、弟と共に牧場を経営している。仕事は順調だが家の中は男所帯で荒れ放題だ。家政婦を雇っても人選間違いで失敗に終わるし、跡継ぎの問題もある。手っ取り早い方法は結婚だが、ヒーローも弟もその気は全くない。仕方がないので藁くじを引いて、短い藁を引いた方が結婚する=運に任せてみることにした。
 両親を亡くしたヒロインは、叔父夫婦の家で暮らしている。叔父は兄であるヒロイン父が賭博師だったため、あからさまに嫌っていた。叔母も露骨にヒロインを下品な生まれの娘と軽視し、従妹もヒロインをいじめて喜んでいる。扱いも身内というより家政婦のようだし、こんな生活が続くなら好きでもない相手との結婚も致し方ないと考ええていた。
 ある日曜日、3年ぶりにヒーロー兄弟が教会を訪れ花嫁探しをしたところ、ヒロインの姿が目に留まる。青いドレスに悪趣味な帽子をかぶった、細くて頼りなさそうな娘――そんな印象だった。
 一方、ヒロインは自分に求婚するであろう雑貨店の店主との将来を考えていた。特に好きでないし4人の子持ちだが、彼には安定した仕事があるから最良の相手だろう。ところが、教会に入って来たヒーローを見た途端、そんな結婚は間違いではないかという疑問が湧いてしまった。
 お互いに理由があって結婚に踏み切ったのですが、秘かに魅かれ合うヒーロー&ヒロイン。こんなはずじゃなかった!という結婚後の生活や、隠れた性格、心の変化を、見事に描いています。
 最初は貧乏くじを引いたと思っていたヒーローですが、一発逆転ヒロインとの結婚は人生で最高の出来事というハッピーエンドを迎えます。冴えないヒロインがヒーローとの出会いで花開く――そんな大好物の展開や、意地悪な脇役の毒も効果を発揮して大満足でした。
 ヒーロー弟とヒロインの友人の恋の行方が気になるところですが、関連作はないような!? 原ちえこ先生のコミックが人気のようです。

藁くじの花嫁

藁くじの花嫁

[著]ダラス・シュルツェ [翻訳]上木さよ子

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